2007年9月24日 (月)

受け継がれていくもの

朝日新聞社が,「週刊 人間国宝」という雑誌を出したとき,ここのページを見ている私としては,「米朝師匠の号も出ないかな?」と思っていたら,「芸能演芸」というテーマで先週発売というのを知り,昨日書いたパトカーの本と一緒にレジへ持っていった。

落語や講談で人間国宝の称号をいただいた落語家の桂米朝氏,故5代目柳家小さん氏,講談の一龍斎貞水氏(自宅でインタビューという感じの写真の背後にボンダイブルーの初代iMacがおいてあった)が取り上げられていたが,古典落語や講談のストーリー(米朝師匠や故桂枝雀師匠などの落語集が本でも出ています)が長い年数をかけて受け継がれいてるということに,「落語や講談は演芸とはいえ,伝統芸能」という思いがした。また,米朝師匠の息子さんが桂米團治(元小米朝。最近5代目米團治を継いだそう)として,故5代目柳家小さん氏の息子が6代目小さん,孫が花緑として噺家も代々継がれているという点でも伝統芸能という思いがした。

今,テレビでは若手お笑いの番組がいっぱいあって,子どもでもまねできるフレーズが流行なんてことがよくあるが,「フォー」や「おっぱっぴー」や「欧米か!」が50年後「ああ,覚えている」ということがあるのだろうかとこの本を読んで改めて思った。

【追記】文中の「ここ」をクリックすると一門の噺家の紹介ページに飛ぶが,桂米朝一門にも歌之介(現在3代目)という名前の噺家がいるのに最初は驚いた。また,月亭一門が入っているのは月亭=ボインの歌=可朝師匠がもともとの師匠に破門されかけたときに,「この逸材をなくすのはおしい」という思いで米朝一門にしたそう。

【追記2】故5代目小さん師匠は,二・二六事件の時,反乱軍の兵士として警視庁占拠に参加したそうだが,だんだん反乱軍として制圧されるのではという軍全体としての不安の中,上官から「おい,落語やれ」と言われて「子ほめ」(桂米朝一門に入門するとまずこの話から口述伝授するらしい)というネタをしたが,誰も笑わず「一生の中で落語をして誰も受けなかったのはあの時だけだった」という話が残っている。

Sany0005

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